弊社調律師がラ・ラ・ランド ザ・ステージのピアノ調律に携わっています

「LA LA LAND Live in Concert : A Celebration of Hollywood  ハリウッド版 ラ・ラ・ランド ザ・ステージ」初来日公演(東京国際フォーラム ホールA)のピアノ調律を、弊社調律師が行っています。

LA LA LAND Live in Concertは、大ヒットミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」世界公開の際に、映画の舞台でもある街、ロサンゼルスのハリウッドで、たった一度だけ開催されたスペシャルな夢のイベントです。総勢170名超出演する超大型スペクタクルが、本場の公演と同じ演出・クリエイター陣とともに、ロサンゼルス以外では、世界で初めて上演されます。

ラ・ラ・ランド ザ・ステージ特設サイト

弊社調律師が、公演の目玉でもあるランディ・カーパー氏のピアノ調律を担当しています。

ハリウッド公演に主要キャストの一人として出演し、『LA LA LAND』のオリジナル・サウンドトラックアルバムの演奏も手掛けたピアニスト ランディ・カーバーの来日と、本公演への出演も決定。

 ランディ・カーバーは800本以上の映画音楽に携わり、マイケル・ジャクソン、エリック・クラプトン、セリーヌ・ディオン、レナード・コーエンら世界を代表する一流ミュージシャンたちとも演奏をともにしている名プレーヤーです。

https://stage.parco.jp/program/lalaland2022/

是非この機会に、講演に足をお運び下さい!

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クリーニング

ピアノは年月が経つにつれて、表面の塗装や鍵盤に汚れが付着したり、チューニングピンやピアノ弦、エンブレムやペダルなどの金属類が錆びてきたり、ピアノの内外にほこりがたまっていきます。
これらはこのまま放っておくと、ピアノが痛んでしまいます。 特に長く使われていないピアノなどは、他にも小さな虫やネズミなどが入り込み、内部の部品を使えない状態にしてしまうこともあります。
これは置かれている環境によっても異なりますが、多くの場合ピアノを購入されてから大体20年前後でこのような状態になりやすくなりますので、いちど内部のチェックも兼ねて、ピアノ表面の汚れや金属の錆を落とし、ほこりを取り除いてあげることが大事になります。

ペダルbefore
ペダルafter

また、ピアノの塗装には大きくわけて3つの種類があります。

一つ目は、もっともよくみる「艶あり」の塗装です。 この塗装は長く使っていると、もともと艶がある部分に様々な汚れが付着して艶がなくなってきたり、手触りもざらついた状態になってしまいます。
この場合は、まず塗装面に付着した汚れを落としてから磨きあげることにより、手触りもなめらかで艶のある以前のような状態に近づけることができます。

二つ目は、木目のピアノによくある「半艶」と呼ばれる塗装です。これは一つ目の塗装と違い、少し落ち着いた艶感のある塗装になります。
こちらも同じく塗装面に付着した汚れを落としてから磨いていくのですが、半艶の塗装の場合はあまり磨いてしまうと艶の感じが強くなってしまうため、注意が必要です。 艶ありの塗装とは違い、しっとりとした手触りの状態に仕上がります。

三つ目は、「艶消し」という半艶と同じく木目のピアノに多く使われている塗装で、木のぬくもりをもっとも感じられる塗装になっています。
この塗装に関しては、汚れを落とすことはできますが、磨いてしまうと艶がでてしまうため、艶あり、半艶の塗装のピアノと比べると変化を感じづらいかもしれません。

塗面before
塗面after

次に金属部分ですが、エンブレムやペダルなど多くの部品には真鍮が使われています。 これは年月が経つことにより、錆びが生じて色が変わり、表面もざらざらとしたものになっていきます。
これらの錆を専用の薬剤などを使って落とし、磨き上げます。 そうすることにより、以前のような光沢のあるなめらかな状態へと戻ります。
また、チューニングピンやピアノ弦も置かれている環境や年月の経過により錆びてきてしまいます。 このままの状態で使っていくとピアノ弦が切れやすくなったり、付着した錆が演奏の際に雑音になる場合もあります。
これを予防するためにも、全体で約230本前後あるチューピングピンとピアノ弦を一本一本磨いて錆を落としていきます。 これによりピアノ弦の錆による雑音もなくなります。

弦ピン磨き

鍵盤部分に関しては、まず白鍵や黒鍵に艶があるかどうかをみるところから始めます。 白鍵、黒鍵ともに艶があり触った感じがつるつるとしている場合、この多くはアクリルやベークライトと呼ばれる素材が使われています。
逆に艶がなく少しざらざらとした手触りの場合は、白鍵の場合は象牙、もしくは人工象牙、黒鍵の場合は黒檀などを使っている場合が多いです。
象牙の場合は中音部分の黄ばみが濃く、低音、高音部分にいくにつれて黄ばみが薄くなってきていることが多いので、わかりやすいかもしれません。
また、アクリルやベークライト素材に関しては、磨きあげることにより艶がもどりつるつるとした状態に近づけることができますが、象牙などの場合はただ磨くだけでは黄ばみを落とすことができないため、別途漂白などの作業が必要になってきます。

他にも、アルコールの含まれたもので鍵盤を拭いたりすると、ひび割れや素材の変質などにつながるため気を付ける必要があります。

最後に、ピアノの内外には年数が経つにつれてほこりがたまっていくのですが、これはキーカバーやトップカバーなどを使っていても、鍵盤蓋や鍵盤の隙間、ピアノの背面などいろいろな場所から入りこんでしまうため、完全には防ぐことができません。
鍵盤の隙間や内部の部品にほこりがたまっていくと、鍵盤が戻りづらくなったり、内部の部品が動きづらくなり音がでなくなったりと、弾きづらさを感じてしまう場合もあります。
特にピアノに消音機能(サイレント)や自動演奏などの機械が取り付けられている場合は、内部にほこりが入り込むことによってそれが故障の原因にもなります。
これらを予防するためにも、掃除機やエアーコンプレッサーなどで、普段は掃除することができない弦の裏側や、鍵盤の下、ピアノの背面などを隅々までキレイにします。

このように、ピアノによってクリーニングのやり方は異なりますので、それぞれのピアノにあった工程、作業をすることが大切になってきます。
また、クリーニング後も定期的にそのピアノにあったお手入れをしてあげることで、長くよりよい状態を保つことができます。

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ピアノ消音機能(サイレント)

昨今、住まいの環境の変化により楽器可能のマンションや一戸建てであっても、ピアノの音でお隣さんや上下階から苦情がきたり、周囲を気にしてしまい思う存分ピアノを弾けないという人が増えてきました。
それに伴い、調律でお伺いさせていただいているお客様から音環境のご相談をうけ消音機能(サイレント)の話をする機会が多くなってきました。
以前は、住まいを防音設計にしたり、室内のスペースにさらに防音室を造るといったことが多かったのですが、これらはどうしてもかなりのコストや時間がかかってしまったりとなかなか難しい面もありました。

そこで今回はレバーを引いて電源を入れるだけで、ピアノの音が消えヘッドフォンから音がきこえるといったピアノ消音機能についてお話しをさせて頂きます。

この消音機能(サイレント)は、防音室に比べればコストが低く取付時間もそこまでかかりません。現場でも取り付けは可能ですし(ピアノのメーカー、機種によっては取り付けができない場合もあります。)ピアノ自体に取り付けるため引っ越しをする場合、防音室用に室内のスペースを新たに作るといった必要もありません。

この消音機能(サイレント)とは具体的には、普段お使いいただいている生音がでる状態以外に、周囲には音が漏れずヘッドフォンからのみ音がきこえる状態にしたり、アンプ付きのスピーカーを別途取り付ければ、デジタルピアノのように音量を調整してスピーカーから出しながら使うこともでき、様々な場面やニーズによって切り替えて使うことができます。
これにより、マンションにお住まいの方や遅い時間帯などに弾きたい方も気兼なくピアノを弾くことが可能になります。

また、この消音というのは防音とは違います。
防音とは、例えばアップライトピアノであればピアノ背面の響板からもっとも音がきこえてくるのですが、この部分を防音効果を持ったパネルで塞ぎます。
これにより音が小さくなりますが、人によっては音の伸びが少なくなったと感じてしまう場合もあります。

対して、消音は普段お使いいただいている生音の状態に変化はありません。 その上、ピアノ棚下部分に取り付けるスイッチボックスとハンドレバーを使うことにより簡単に消音状態に切り替えることができます。
この消音の仕組みは、鍵盤を打鍵することにより鍵盤下部分に取り付けられたセンサーが反応して、ヘッドフォン、もしくはスピーカーからその打鍵した鍵盤のサンプリングされた音がでるというものになります。
このとき、本来であればハンマーという部品がピアノ弦を打つことにより音がでているのですが、このハンマーとピアノ弦の間にハンマーシャンクストッパーというものが取り付けられるため、ハンマーは弦まで届かなくなり寸止め状態となります。
これにより生音とは違い、ピアノの音が外へ漏れることなくお使いのヘッドフォン、スピーカーからのみ聞こえるようにすることができます。

鍵盤のタッチに関しても、鍵盤を打鍵することにより普段と同じようにピアノ内部の部品を動かしているため、指に伝わる感触の違いはほとんど感じられません。

さらに消音機能以外にも、ピアノ以外の音色への変更や、自分で演奏した曲を録音することができたり、メトロノーム機能もついています。 これにより普段はなかなか聞くことができない自分の演奏を聞きなおしたりとピアノの練習に役立てることもできます。

消音機能や音に関してなど、何か気になることがありましたらご相談ください。

マジックスターホームページ:http://www.magic-star.jp

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ピアノの調律

ピアノには定期的な調律(メンテナンス)が必要です。

それは長く調律をしていなかったり、日々のピアノを弾く時間が多い場合などに、特に音や調整などのバランスが狂ってきてしまうからです。

ピアノは全体で張力としては約20トン、ピアノ弦の本数に関しては約230本前後張られています。 これらの弦が時間をかけて緩んできたり、弾くことによって振動があたえられたり、温度や湿度変化により響板と呼ばれる部分が膨張あるいは収縮してしまい、弦の張力に影響をあたえてしまうため、狂ってきてしまいます。 そして、これらは均一に狂うわけではないため、高い音もあれば低い音もあるといったような感じにバランスが崩れてきます。
このような状態で一気に弦を引っ張ってしまうと弦が切れてしまったり、いきなり張力がかかってしまうため、ピアノ自体を痛める原因にもなります。

グランドピアノ 弦とハンマー

調整に関しても、鍵盤やピアノ内部の部品は木材からできているものが多く、温度や湿度によってどうしても膨張、あるいは収縮してしまいます。
これにより鍵盤部の木が膨らんだり、反ってきつくなり戻ってこなくなったり、ピアノ内部の部品の動きが悪くなり、連打したときに上手く連打できず音が抜けてしまったりということがでてきます。
このままの状態で使い続けると、正しくない音程を覚えてしまったり、内部の部品に負担がかかり壊れてしまったりと、最終的にはピアノ自体の寿命を縮めてしまうことにもつながってしまいます。
そうならないためにも、ご自身のピアノの状態にあわせて今回は一年に一回の調律ではなく、半年に一回にしたりとお使いのピアノにあわせた調律周期で、調律、調整をしてあげることが必要になってきます。

また、日本には四季があるため、季節によって温度や湿度が異なります。 特に梅雨の時期は湿度が70~80%、冬場は逆に湿度が20~30%近くまで下がってしまいます。 ピアノ自体の理想の温度は15~25℃、湿度は約50%前後といわれていますから、これらの季節による急激な変化はピアノ内部の部品への影響が大きくなってしまいます。 ですので、季節の変わり目は音や調整がとても狂いやすくなります。 毎年定期的に調律をしていてもそういった季節の温度、湿度変化によって狂いやすくなってしまうため、その時の温度や湿度の状況に応じてエアコンや、加湿器、除湿器を使い、理想的な温度、湿度を目指すと音や調整が安定しやすく、ピアノを長持ちさせることにもつながります。 ただし、これ以外にも床暖房や、室内に洗濯物を干したりなど、気付きづらいですが、ピアノにとってよくない影響をあたえてしまうものもありますので注意が必要です。

最後に、ピアノには経年による部品の劣化と、使うことによって生じる部品の摩耗があります。これらのどちらか、もしくは両方が当てはまる場合は、調律や調整をしても、弾きづらさや音色のばらつきがでてきてしまいます。
ピアノを購入した当初は部品も新品であるため、調律で音程をそろえたり、調整で弾きやすさを整えてあげるだけでよいのですが、経年や摩耗により部品が劣化してきてしまうと部品の修理、交換が必要になってきます。

症状によって修理、交換する箇所は異なりますが、例えば、音色のばらつきに関しては鍵盤を押すことにより内部の部品が動き、最終的にハンマーという部品がピアノ弦を打つことにより弦を振動させて音がでています。 
ですが、弾けば弾くほどこのハンマーと呼ばれる部品が摩耗していきます。 正確には、ハンマーという部品の頭部分に羊毛フェルトが使われているのですが、この羊毛フェルトに弦の形の溝がついてしまうため、弦を打った際にその溝によって弦の振動が弱まってしまいます。
これにより、よく使われていて弦の溝が深くついているところと、そうでないところの音色に違いがでてきます。
音色をそろえるためには、この羊毛フェルトを溝がなくなるまで削り、当初と同じ形に整えてあげることが必要になります。この作業をハンマーファイリングとよびます。

これと同様に、ピアノ内部にあるセンターピンという部品も、どのピアノにも共通して使われています。
このセンターピンは様々な部品を動かすための関節部分になっているため、これが経年劣化、摩耗、温度、湿度変化などによって動きが悪くなると、鍵盤を押したときに重く感じてしまう、鍵盤が戻ってこない、連打しても音が抜けてしまう、などの症状がでてしまいます。
この場合は、いま使われているセンターピンという部品を抜いて、新しいものに交換する必要があります。 この部品はピアノによってサイズが違い、一つの鍵盤につき3本使われているため、その一つ一つを確認しつつ、交換、調整していく作業になります。

このように、使用状況によりどの部品の修理、交換が必要になるかは異なってきますが、必要に応じてこれらを直して調律、調整をすることで、お使いのピアノをこれからも長く使っていくことができます。

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ご挨拶

このたび新しいブログをスタートしました。

株式会社エルフラットの岩倉です。
弊社は1988年東京都目黒区で創業いたしました。

今年で33年間ピアノに関わる仕事をしてまいりました。長くもあり、またあっという間の33年でした。これも偏にお客様や協力会社のおかげなのですが、やはりわたくしを支えてくれたスタッフのバックアップなくしてこの会社を継続することはできなかったでしょう。
感謝のメッセージは、これくらいにして創業から現在に至るまでのエピソードをこれから何回に分けて書いていこうと思います。お楽しみに‼

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